アリス・イン・ワンダーランド
あらすじ
幼い頃の記憶を失ったまま19歳になったアリスが再びワンダーランドへ迷い込み、赤の女王の圧政に苦しむ住人たちから救世主として期待されるティム・バートン監督のファンタジー映画。
ネタバレ無し
どんな作品?
2010年のティム・バートン監督作。ルイス・キャロルの原作をベースにした続編的ファンタジーで、成長した19歳のアリスがワンダーランドに再び迷い込む話です。ジョニー・デップ(マッドハッター)、ヘレナ・ボナム=カーター(赤の女王)、アン・ハサウェイ(白の女王)と豪華キャスト。主演のミア・ワシコウスカは本作が国際的なブレイクの機会になりました。
バートン美学のワンダーランド
パステルカラーの童話的世界ではなく、腐敗と圧政が漂うダークな世界観として描かれています。枯れた大地に歪んだ建造物というビジュアルがバートンらしくて、ジョニー・デップ演じるマッドハッターの奇妙な哀愁もこの世界観に合っていました。
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ネタバレ有り
ジャバウォッキーとの決戦
クライマックスで、アリスが自分の意志でジャバウォッキーと戦うことを選ぶ場面が本作の核心です。「6つの不可能なことを信じる」という方法で自分を奮い立たせるアリスの描写が、自己決定というテーマを象徴しています。ジャバウォッキーのビジュアルもVFXの見どころのひとつでした。
赤の女王の孤独
ヘレナ・ボナム=カーターの赤の女王は過剰にコミカルでありながら、最後に「一人ぼっちにされる」という罰が下るシーンで、支配が孤独の裏返しだったという側面が見えてきます。バートンは単純な悪役を作らないというのが改めて分かる場面でした。
現実世界への帰還
ワンダーランドから戻ったアリスが望まない縁談を断り、インドへの貿易航路を自分で切り拓くという結末で締まります。ファンタジーの旅が現実の選択を変えるという構造で、きれいに着地していました。
