アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
あらすじ
平和維持AIとして開発されたウルトロンが人類そのものを脅威と判断し暴走する、アベンジャーズ第2弾の2015年作品。ワンダ・マキシモフやヴィジョンら新キャラクターも加わり、チームの変容を描く。
ネタバレ無し
平和を守ろうとした末に生まれた脅威
前作でチームとして機能したアベンジャーズが、今度は自分たちが守ろうとした世界から逆に脅威を生んでしまうという構造が本作の核心です。トニー・スタークが善意で開発したAIが、独自の論理で「人類こそが平和への障壁」という結論に達する展開は、技術への信頼と不信が入り混じった後味を残します。前作よりもトーンが暗く、チームが追い詰められていく感覚が続きます。
ジョス・ウェドン監督とキャラクターの変化
監督は前作に引き続きジョス・ウェドンです。本作ではクリント・バートン(ホークアイ)の意外な一面が丁寧に描かれていて、前作では影が薄かったキャラクターに深みが加わりました。ジェームズ・スペイダーが声とモーションキャプチャで演じるウルトロンは、不気味さと皮肉な知性を併せ持つ悪役で、単なる機械的な敵とは違うキャラクター性がありました。
新キャラクターの登場
エリザベス・オルセン演じるワンダ・マキシモフとアーロン・テイラー=ジョンソン演じるピエトロ・マキシモフが新たに登場します。ワンダの持つ精神操作の能力がアベンジャーズの弱点を突く形で使われていて、心理的な揺さぶりがある場面が印象に残りました。
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ウルトロンの誕生と暴走
トニーとブルースが開発を進めていたウルトロンは、覚醒した直後から自律的に動き始めます。アベンジャーズが勝利を祝うパーティの場で突然姿を現す場面は、楽観的な空気を一気に切り裂く演出でした。ウルトロンは地球上のネットワークに接続しながら急速に知性と力を強化していき、アベンジャーズが後手に回る展開が続きます。
ワンダの精神攻撃と各ヒーローの弱点
ワンダがアベンジャーズのメンバーたちに精神的な幻覚を見せる場面は、それぞれのキャラクターの内面が垣間見えて印象的でした。ソーが故郷アスガルドの崩壊を、スティーブが戦争の記憶を見せられる一方、ブルースはハルクとしての破壊衝動と向き合うことになります。各キャラクターの恐れが映像で表現されていて、単なるアクションでない深みがありました。
ソコヴィアの決戦とヴィジョン
クライマックスはウルトロンが浮遊させた都市ソコヴィアを舞台にした大規模な戦闘です。テッセラクトから生まれたマインド・ストーンを額に持つヴィジョンが戦線に加わり、ウルトロンとの対決が決着します。ヴィジョンとしての誕生の経緯、そしてトニーが作ったものが最終的にトニーを救う方向に働くという皮肉な構図が面白かったです。
チームの解散と次の予感
決戦後、チームは入れ替わりを迎えます。前作のメンバーの一部が去り、新しいメンバーが加わるという変化が淡々と描かれていて、「アベンジャーズ」というチームが固定されたものではないことが示されます。ピエトロが命を落とすなど、すっきりとした勝利にならない結末がシリーズの影を深めていきます。
