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トロン:レガシー

あらすじ

父ケヴィン・フリンが失踪してから20年。息子のサムは父のゲームセンターで隠されたラボを発見し、電子世界「グリッド」に引き込まれる。そこで父と再会したサムは、世界の支配者クルーとの戦いに巻き込まれていく。

ネタバレ無し

どんな作品?

2010年公開の「トロン」続編(28年ぶり)。前作の主人公ケヴィン・フリンの息子サムが電子世界グリッドに入り込み、消えていた父と再会する話です。監督はジョセフ・コジンスキーで長編デビュー作。

前作よりビジュアルが格段に進化していて、暗い空間に走るネオン光という世界観が2010年代の映像技術で完成形に近づいています。

ダフト・パンクのサントラが最高

本作の最大の功績のひとつはダフト・パンクのサウンドトラックです。電子音楽×オーケストラという組み合わせで、映像と完全に一体化しています。ダフト・パンク自身がグリッドのクラブでDJとしてカメオ出演しているのも楽しいポイントです。サントラ単体として聴いても名盤です。

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ネタバレ有り

クルーの悲劇

敵のクルーはケヴィン自身が作った自分の分身で、「完璧な世界を作れ」という命令を文字通り実行し続けた結果、不完全なものを排除する暴君になってしまった存在です。「理想主義が過剰になると暴力を生む」という設定で、善意から生まれた怪物という点が単純な悪役より面白いです。

アイソーという存在

クルーが虐殺したアイソーは、ケヴィンが設計したのではなくグリッドから自然発生した知性です。これを「奇跡」と捉えたケヴィンと、「不純物」として排除したクルーの対比が本作のテーマの核心です。

ケヴィンの自己犠牲

クライマックスでケヴィンはクルーと融合して消えることを選びます。自分が作り出した歪んだ理想の化身を自ら引き受けて消えるという決断で、父としての愛情と創造者としての贖罪が重なる場面です。派手な決着ではなく静かな別れとして描かれていて、それが良かったです。

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