アイアンマン3
あらすじ
アベンジャーズでニューヨークを救った後、PTSDに苦しむトニー・スタークが、マンダリンと名乗るテロリストと謎の爆破事件に立ち向かいます。
ネタバレ無し
PTSDに苦しむヒーロー
アベンジャーズでニューヨークを救ったトニー・スタークは、あの戦いで受けた精神的なダメージから立ち直れずにいます。不眠とパニック発作が続く中、マンダリンと名乗るテロリストが次々と爆破事件を起こし、やがてトニーの自宅まで攻撃を受けます。ヒーローとしての強さより人間としての脆さに焦点を当てた、前二作とはかなりトーンの違う作品です。
シェーン・ブラック監督の演出
メガホンを握るのは、「ロサンゼルス 二千万の標的」などのクライム映画で知られるシェーン・ブラック監督です。テンポのよい会話劇とブラックユーモアが随所に光り、アクション映画でありながら会話の面白さが際立っています。スーツなしのトニーが知恵と度胸で状況を切り抜けていく場面が多く、シリーズの中でも異色の雰囲気を持った一作です。
スーツを脱いだトニー・スターク
本作最大の特徴は、主人公がスーツを着ていない時間の長さです。孤立した環境で少年ハーレーとバディを組みながら問題を解決していく中盤は、アイアンマンというヒーローよりもトニー・スタークという人間の魅力がよく出た場面になっていました。
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マンダリンの正体
本作最大のどんでん返しは、テロリストのマンダリンが俳優のトレヴァー・スラッタリー(ベン・キングズレー)を使った偽物だったという展開です。真の黒幕はアルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)で、かつてトニーに冷たくあしらわれたことへの恨みを動機に、エクストレミスという超人化プログラムを武器に暗躍していました。コミックのマンダリン像を期待していたファンには賛否のある展開でしたが、映画単体としては効いた仕掛けでした。
エクストレミスとペッパーの変化
エクストレミスは身体を再生・強化する実験的な治療で、適合できれば超人的な力を得られる一方、失敗すれば爆発するという設定が本作の爆破事件の正体です。ペッパー・ポッツがエクストレミスを投与されてしまう展開には緊張感があり、最終決戦でペッパー自身が力を発揮する場面は印象に残りました。
スーツを全て破壊するエンディング
クライマックスでトニーが自分のスーツを全て爆破し、胸部のアークリアクターを取り除く手術を受けて終わる締めくくりは、三部作としての区切りをきれいにつけていました。アイアンマンというヒーローではなくトニー・スタークという一人の人間を選ぶ、という意味として受け取れるエンディングで、それまでのシリーズを振り返ると感慨深いものがありました。
