羊たちの沈黙
あらすじ
アメリカで連続猟奇殺人事件が発生。ターゲットは女性で被害者の皮膚が剥ぎ取られていることから犯人はバッファロー・ビルと呼ばれていた。FBI見習いのクラリスは人食いの異名を持つ囚人ハンニバル・レクターからのヒントを頼りに捜査を進めていくのであった。
ネタバレ無し
どんな作品?
1991年公開のジョナサン・デミ監督作。翌年のアカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞の主要5部門を制覇した歴史的な作品です。FBI見習いのクラリス(ジョディ・フォスター)が連続殺人犯を追うために、囚われの人食い精神科医ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)の助けを借りる話です。
ハンニバル・レクターの存在感
登場時間は20分程度なのに映画史上最も記憶に残るキャラクターのひとつ。格子の向こうで静止したまま、目だけで圧倒するホプキンスの演技が凄まじいです。「この人物は常に相手より多くを知っている」という恐怖感が伝わってきます。
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情報交換という心理的な駆け引き
クラリスがレクターの助言と引き換えに自分の過去を差し出すという構造が秀逸です。レクターが「子羊の叫びはやんだのか?」と問うとき、クラリスが動く原動力の核心を突いていることが分かります。助けているようで精神的に研究・解剖しているという関係性でした。
暗視ゴーグルのシーン
クライマックスでクラリスが真っ暗な地下室でバッファロー・ビルに追い詰められる場面が圧巻です。ビルだけが暗視ゴーグルで見えていて、クラリスには何も見えないという視点の非対称性が生み出す恐怖感が半端じゃないです。音もほとんどなく静寂の中で緊張が高まっていく演出でした。
