ビートルジュース ビートルジュース
あらすじ
前作から時が経ち母親になったリディア。父親の死をきっかけに母や娘と共に実家に戻る。ひょんなことからトラブルに巻き込まれた娘のアストリッドを救うためリディアは禁断の手段に手を伸ばす。あの男の名を、三度、呼ぶことによって。
ネタバレ無し
どんな作品?
1988年の「ビートルジュース」から36年越しの続編。ティム・バートン監督、マイケル・キートンとウィノナ・ライダーが帰ってきた作品です。前作のストップモーション的な手触りやゴシックとコミカルの共存という美学が意図的に復活しています。ジェンナ・オルテガが新世代のキャラクターとして登場します。
キートンの帰還
36年ぶりにビートルジュースを演じるキートンが、老いた身体を逆手に取りながらカオスを体現するトリックスターとしての魅力を一切損なわずに演じ切っています。ウィノナ・ライダーが演じるリディアも少女から母親への時間の重みを抱えた変容が印象的で、二人の共演シーンに年月の堆積から来る独特の感情的重力がありました。
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ネタバレ有り
ウィレム・デフォーの使い方
死後の世界の警察官として登場するウィレム・デフォーが、終始ビートルジュースを捕まえられず最終的にフリーズさせられて無力化されるという徹底した無力ぶりを演じています。「あのデフォーが全然役に立たない」というギャップがそのままギャグとして成立していて、キャスティングの段階でオチを設計するバートンのメタなユーモアが炸裂していました。
元妻とサンドワームオチ
強大な力を持つ元妻が最終的にサンドワームに呑み込まれるという拍子抜けの退場が、バートン的なブラックコメディの文法として機能していました。「意味わからないけど楽しい」というバートン映画らしさの体現です。
リディアとアストリッドの和解
母娘が死後の世界での体験を通じて互いの異質さを受け入れ合う和解が、すっきりしたハッピーエンドではなくぎこちなく歪さを残したままで終わるのが良かったです。バートン映画における家族ドラマの誠実な在り方だと思いました。
