ウェアウルフ・バイ・ナイト
あらすじ
伝説のモンスターハンター、ユリシーズ・ブラッドストーンの死をきっかけに、後継者を選ぶ競技狩りが始まる。集まったハンターたちの中にはそれぞれの思惑があり、競技の場は血なまぐさい夜へと変わっていく。
ネタバレ無し
白黒映像と古典ホラーへのオマージュ
Disney+のマーベル・スペシャル・プレゼンテーションとして作られた約53分の作品で、1930〜40年代のモノクロホラー映画へのオマージュとして全編白黒で撮影されています。フィルムグレインや照明など、当時の映画の質感を意識した映像は独特の雰囲気を持っており、MCUの作品の中でまったく異質な見た目をしていました。
マイケル・ジアッキーノ監督とキャスト
本作の監督は、『カールじいさんの空飛ぶ家』などのスコアで知られる作曲家マイケル・ジアッキーノによる長編監督デビュー作です。主演のジャック・ラッセル役にガエル・ガルシア・ベルナル、エルサ・ブラッドストーン役にローラ・ドネリー、エルサの継母ヴェルッサ役にハリエット・サンソム・ハリスが配されています。
モンスターハンターたちの競技狩り
亡きユリシーズ・ブラッドストーンのコレクションである「ブラッドストーン」の石を巡り、複数のモンスターハンターが闇の中に放たれたモンスターを倒す競技に挑むという設定です。舞台がほぼ一夜の邸宅と庭に絞られており、コンパクトな構成の中でキャラクターの思惑と緊張感が積み重なっていきます。
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ジャックの正体とマンシング救出の目的
ハンターとして競技に参加していたジャック・ラッセルは、実はモンスターを狩るためではなく、競技の獲物として閉じ込められていたマンシング(テッド)を救出するために来ていたことが明かされます。テッドとは元々人間だったセオドア・サリスが変化した存在で、ジャックの旧知の仲でした。
ジャック自身の変身
競技が進む中でジャックが人狼に変身し、夜の闇の中でハンターたちに牙を向く場面は本作の見せ場です。ガエル・ガルシア・ベルナルが穏やかな紳士から一変して暴れ回るという落差が映像の中で機能していました。ブラッドストーンがモンスターには効かないという設定もあり、力関係が単純ではない展開になっていました。
マンシングの介入とラスト
エルサがブラッドストーン家の伝統と決別しようとする中で、継母のヴェルッサが彼女を殺そうとする場面にマンシングが介入し、その場を終わらせます。夜明けにジャックとマンシングが一緒にその場を去る場面は、前半の緊張から打って変わって静かな余韻を残していました。
