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レオン

あらすじ

家族を惨殺された12歳の少女マチルダが、隣室に住む寡黙な殺し屋レオンのもとへ逃げ込む。復讐と生存をかけて互いを必要とする二人の、歪で純粋な絆を描いたアクション・クライム映画。

ネタバレ無し

どんな作品?

リュック・ベッソン監督の1994年作品。寡黙な殺し屋レオンと、家族を殺された12歳の少女マチルダが一緒に暮らすことになる話です。ジャン・レノ、ナタリー・ポートマン(映画デビュー作)、ゲイリー・オールドマン主演。

アクション映画ですが、実態は孤独な二人の間に芽生える絆の話です。ベッソンのニューヨーク描写も格好良くて、全体的に「映画の教科書」みたいな一本です。

キャストについて

13歳のナタリー・ポートマンが驚異的で、デビュー作とは思えない演技です。怒り・悲しみ・生意気さをすべて自然に使い分けていて、これを見て「将来すごい女優になる」と思った人が多かったのは当然だと思います。ゲイリー・オールドマンの汚職捜査官スタンスフィールドは悪役として強烈で、登場シーンがどれもひりひりします。

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マチルダが泣かなかった理由

家族が殺された後、マチルダは泣きません。ただし弟だけを悼みます。父も義母も姉も、彼女にとって家族としての実感がなかったということで、弟だけが唯一の家族だったとわかります。復讐も弟のためだという設定が、単なる「親の仇」よりずっと切なくて好きです。

植物がレオンの自画像

レオンが大切にしているアグラオネマの植物、「根がない、俺と同じで一人で強く生きる」と語ります。根を張らずに生きてきた男の自己像で、マチルダと暮らすうちに初めて「根を下ろしたい」と思い始めます。この植物の扱い方が物語の感情的な核になっていて、ラストでマチルダが庭に植え直す場面は何度見ても良いです。

「マチルダから」という最後の言葉

レオンが死ぬ直前に「This is from Mathilda」と言います。自分の命をマチルダのために使うことで、初めて自分の存在が意味を持ったという告白です。殺し屋の死に際の言葉としてこれ以上のものはないと思います。

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