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マイティ・ソー/ダーク・ワールド

あらすじ

ジェーン・フォスターが古代の力『エーテル』に取り憑かれ、ソーはアスガルドへ彼女を連れ帰る。九つの世界が一列に並ぶ『収束』を利用して復活を狙うダーク・エルフの王マレキスに、ソーは因縁の弟ロキと手を組んで立ち向かう。

ネタバレ無し

宇宙規模の脅威と兄弟の再共闘

前作でアスガルドを裏切ったロキとソーが再び組むという展開が本作最大の見どころです。ダーク・エルフという太古の敵が宇宙を暗闇に沈めようとするスケールの大きい物語ながら、軸にあるのはソーとロキの関係性です。互いに信用できないまま共闘を余儀なくされるふたりのやり取りは緊張感とユーモアが混在していて、本作を通じた最大の魅力になっています。

アラン・テイラー監督と再集結キャスト

前作から監督が替わり、『ゲーム・オブ・スローンズ』を手がけたアラン・テイラーが担当しています。クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストンが続投し、アンソニー・ホプキンスのオーディン、レネ・ルッソのフリッガなども引き続き登場します。ダーク・エルフの王マレキスをクリストファー・エクルストンが演じており、ビジュアル的に特徴のある敵役として存在感を出していました。

エーテルと九つの世界の収束

今作ではエーテルと呼ばれる液体状の古代の力が物語のカギになります。数千年に一度起きる「収束」という現象が舞台装置として使われており、九つの世界が重なることで場所によっては異なる世界に抜けられるというギミックが終盤のアクションに活かされていました。ロンドンを舞台にした最後の戦いは、現代の街並みと神話的なアクションが混在する不思議な画になっていました。

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フリッガの死とロキの動揺

マレキスがアスガルドへ侵攻する場面で、ソーの母フリッガが命を落とします。ロキが本当の母として慕っていた人物の死は、普段は感情を見せないロキの表情に明確な変化をもたらしていて、このシーンはシリーズの中でも印象的な場面でした。フリッガの死がソーとロキを共闘へ動かす感情的な動機になっており、後の展開への説得力を持たせています。

ロキの偽りの死

スヴァルタルフヘイムでの戦いの中でロキはマレキスの刃を受けてソーの腕の中で死ぬように見えます。しかし後に、これはロキが演じた偽りの死であることが示唆されます。ロキが本当に死んだのかと思わせる演出はその後のシリーズでも繰り返されるパターンですが、本作でのトム・ヒドルストンの演技はそれを初めて成立させた場面として記憶に残っています。

ロキのどんでん返しとラスト

クライマックスでソーはマレキスを倒し、エーテルはジェーンから切り離されます。その後オーディンに報告するため帰還したソーは、玉座に座るオーディンが実はロキだったと明かされます。ロキが生きており、しかもアスガルドの王座を奪っていたというどんでん返しはシリーズにおけるロキの底知れなさをよく表した終わり方でした。

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