アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
あらすじ
6つのインフィニティ・ストーン収集に乗り出したサノスを、アベンジャーズとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが総力で阻止しようとする2018年のMCU集大成作。
ネタバレ無し
MCU10年分のキャラクターが集結する規模感
アベンジャーズに加えてガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ドクター・ストレンジ、スパイダーマン、ブラックパンサーと、複数のソロ作品にまたがって描かれてきたキャラクターたちが一気に集まります。誰と誰が初めて会う場面なのかを把握しているだけで、会話のひとつひとつに味が出てきます。膨大なキャストをさばきながらテンポよく進む構成はルッソ兄弟ならではで、2時間半近くの上映時間があっという間に感じました。
サノスという悪役の異質さ
ジョシュ・ブローリンが演じるサノスは、単純な支配欲や憎しみで動く悪役とは違います。宇宙規模の資源問題に対する「解決策」として命の半分を消すという論理を持っていて、それが彼にとっては善意から来ているところが不気味でした。強大な力と揺るぎない信念を持つ悪役は、ただ止めればいいという単純な話にならず、見ていて重さを感じました。
ルッソ兄弟の演出と緊張感
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014)などで知られるアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソが監督を務めています。複数の場所で同時進行する戦いを切り替えながら見せる構成が巧みで、各パートそれぞれに独立した緊張感があります。どこかで誰かが勝利している間に、別の場所では最悪の事態が進んでいるという構造が最後まで続きます。
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インフィニティ・ストーンをめぐる複数戦線
物語はサノスが各地でストーンを集めていく流れと、それを阻止しようとするヒーローたちの行動が並行して進みます。ニューヨーク、タイタン、ワカンダと異なる場所で戦いが起き、それぞれに見どころがありました。タイタンでの戦いはドクター・ストレンジ、スパイダーマン、アイアンマンとガーディアンズが組んでサノスと対峙する場面で、複数の能力が組み合わさった攻防が印象に残っています。
サノスとガモーラの関係
ガモーラとサノスの父娘としての関係が物語の軸のひとつになっています。ソウル・ストーンを手に入れるためにサノスが払う代償の場面は、単純な強さだけでなく感情の動きも描かれていて複雑な気持ちになりました。ゾーイ・サルダナが演じるガモーラの葛藤と覚悟の描き方が丁寧で、単なる脇役には収まらないキャラクターになっています。
ワカンダでの最終決戦
インフィニティ・ガントレットの完成を阻止するためにワカンダで行われる最終決戦は、シリーズ最大規模の地上戦でした。しかしすべての努力にもかかわらず、サノスはストーンを集め終えてしまいます。サノスが指を鳴らす瞬間の静寂と、その後に起きることの呆気なさは衝撃でした。
あの結末の衝撃
宇宙の半分が塵となって消えていく場面は、映画のクライマックスとしてこれほどヒーローたちが無力感を抱えたまま終わるものは珍しかったです。多くのキャラクターが消えていく様子が淡々と描かれていて、明確な勝利も希望もないままエンドロールを迎えます。この結末は翌年のエンドゲームへの巨大な助走になっていて、単体の映画としては異例の終わり方でした。
