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愛はステロイド

あらすじ

田舎町のトレーニングジムで働くルー。彼女は家族の様々な関係に悩まされていた。そんなある日、ボディビルダーのジャッキーが現れ二人は恋に落ちるが…

ネタバレ無し

どんな作品?

2024年公開、ローズ・グラス監督作。1989年のニューメキシコを舞台に、トレーニングジムで働くルーとボディビルダーのジャッキーが恋に落ちる話です。クィアなラブストーリーとして始まりながら、クライムスリラーと暴力要素が加わっていく作品で、ジャンルの混ざり方が独特です。

クリスティン・スチュワートとケイティ・オブライアンの対比

内向的で感情を抑制したルー(スチュワート)と、鍛え上げた肉体を持ち衝動的なジャッキー(オブライアン)の対比が視覚的にも心理的にも際立っています。二人の掛け合いが本作の一番の見どころです。80年代末期の空気感のある映像とシンセ系の音楽が全体のムードを作っています。

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愛が暴力と隣り合わせになっていく

ルーの父親は犯罪的な事業を営んでいて、ルー自身も愛と暴力が不可分な環境で育っています。ジャッキーへの強い愛情が、やがて法を踏み越える行動につながっていきます。ステロイドがジャッキーの体を変えながら蝕んでいく描写が、愛が持つ変容と自己破壊の両面のメタファーになっています。

ルーが無実の人物を殺すラスト

ルーが愛のために無実のデイジーを殺すという選択をします。その後に展開する幻想的なシーンは、現実の結末の先に二人の愛が到達したものとも、主人公の願望とも取れる曖昧な終わり方です。「愛のためにどこまで許されるか」という問いに答えを出さないまま閉じます。

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