Nの鑑賞ログ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

あらすじ

宇宙を漂う自称スター・ロードのピーター・クイルが、謎めいたオーブをめぐる争いに巻き込まれる。暗殺者、賞金稼ぎ、復讐者など一癖ある面々と組まされたクイルは、宇宙を滅ぼしかねない力がオーブに秘められていると知り、行動を起こすことになる。

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ジェームズ・ガンが作り上げたスペースオペラ

ジェームズ・ガン監督によるMCUの宇宙編で、それまでのアベンジャーズ系列とはまったく毛色の違う作品です。地球とほぼ無縁の宇宙を舞台に、ならず者たちが渋々チームを組んで世界を救うという設定で、コメディとアクションと感情的な場面がバランスよく混ざっています。MCUの中でも特に軽快で観やすく、このシリーズを入り口にMCUにハマった人も多いと聞きます。

個性的な5人とそのキャスト

クリス・プラット演じるピーター・クイルを中心に、ゾーイ・サルダーニャのガモーラ、デイヴ・バウティスタのドラックス、そしてブラッドリー・クーパーが声を担当するロケット、ヴィン・ディーゼル声のグルートという5人組が軸です。それぞれがバラバラな事情を抱えており、序盤は互いに利害が一致しているだけの関係ですが、話が進むにつれて少しずつ繋がっていく様子が見どころになっています。グルートの台詞がほぼ一言しかないのに感情がちゃんと伝わってくるのが面白かったです。

70〜80年代の楽曲が彩るサウンドトラック

本作の大きな特徴のひとつがクイルが持ち歩く「ミックステープ」で、70〜80年代のポップ・ロックが全編にわたって流れます。宇宙船の中でダンスしながら戦うオープニングから始まり、懐かしい曲と宇宙アクションが組み合わさる感覚は独特でした。音楽がただのBGMではなくクイルというキャラクターの核心に結びついていて、それが後半の感情的な場面につながっていました。

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オーブとインフィニティ・ストーン

物語の中心にあるオーブの中身は「パワー・ストーン」と呼ばれるインフィニティ・ストーンのひとつでした。コレクターがストーンの説明をする場面があり、宇宙の誕生時に生まれた途方もない力を持つ遺物だということが明かされます。この場面はMCU全体の伏線として機能しており、後のシリーズにつながるパワー・ストーンの存在が初めてはっきり描かれる場面でもありました。

各キャラクターが抱える傷

ピーター・クイルは幼い頃に母親を亡くし、その直後に宇宙人に誘拐されてユードゥ率いる宇宙海賊に育てられた過去があります。ガモーラはサノスに家族を殺され、彼の養子として兵器のように育てられた人物で、ドラックスはロナンに妻と娘を殺された復讐を果たすためにここにいます。それぞれが深刻な喪失を抱えているにもかかわらず、そこを重く描きすぎず、コメディのトーンを保ちながら人物の厚みを出しているのがこの映画の上手いところでした。

ロナンとの最終決戦

パワー・ストーンをハンマーに埋め込んで無敵に近い状態になったロナンとの戦いで、クイルがストーンを素手で掴むという無謀な行動に出ます。一人では耐えられない力を5人で分かち合って制御するという場面は、それまでバラバラだったチームが初めて一体になる瞬間として決まっていました。ロナンを消滅させた後、ストーンはノヴァ軍団に預けられます。

ガーディアンズとしての船出

戦いの後、5人は正式に恩赦を受けてガーディアンズとして宇宙を旅する選択をします。クイルが母親の形見として受け取った包みの中には、母が最後に用意していた2本目のミックステープが入っていました。この場面は作品全体の感情的な着地点として機能しており、音楽とクイルの母の記憶が静かに結びつく終わり方でした。

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