キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
あらすじ
シールドに所属するスティーブ・ロジャースが、組織内部に潜む陰謀と謎の暗殺者ウィンター・ソルジャーの存在に立ち向かいます。
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スパイスリラーとしての一面
「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」は、MCUの中でもスパイスリラー色が強い作品です。前作から数年後のスティーブ・ロジャースがシールドに所属してワシントンD.C.で活動する中、組織内部に潜む陰謀と謎の暗殺者ウィンター・ソルジャーに直面します。派手なスーパーヒーロー映画というより、政府機関への不信感や監視社会への問いかけが盛り込まれた骨太なアクション映画になっていました。
ルッソ兄弟とキャスト
この作品からMCUに参加したアンソニー・ルッソとジョー・ルッソのルッソ兄弟が監督を務めています。クリス・エヴァンスに加え、スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ)、アンソニー・マッキー(サム・ウィルソン/ファルコン)が絡み、ロバート・レッドフォードが重要な役で参加しています。ルッソ兄弟は後に「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」も手がけることになります。
アクションの質の高さ
派手なCGに頼らず、格闘シーンの生々しさと技術的な切れ味を重視した演出が特徴的です。エレベーターでの多人数戦やウィンター・ソルジャーとの格闘など、MCU作品の中でもアクションの完成度が高い一作として記憶に残っています。
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シールドへのヒドラ潜入
本作最大の仕掛けは、スティーブの組織であるシールドがヒドラに長年乗っ取られていたという展開です。ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が暗殺されそうになり、スティーブ自身も逃走しながら真実を追うくだりは、味方が誰かわからない状況のスリラー的な緊張感があります。ロバート・レッドフォード演じるアレクサンダー・ピアースが黒幕として機能しており、その貫禄がヴィランとしての説得力を与えていました。
プロジェクト・インサイトと監視の問題
ヒドラが推進した「プロジェクト・インサイト」は、ヘリキャリア三機を使って将来的な脅威となりうる人物をあらかじめ排除するという計画です。安全のための管理という名目で個人の自由を脅かすこの計画は、現代の監視社会への批判として受け取れる要素でした。スティーブが自由でない安全よりも自由を選ぶという立場を示すシーンが印象的でした。
ウィンター・ソルジャーの正体
謎の暗殺者ウィンター・ソルジャーが、前作で死んだと思われていたバッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)だったという展開は本作最大の衝撃です。記憶を操作されて兵器として使われているバッキーに対し、それでも諦めずに呼びかけるスティーブの場面にはアクションシーン以上の重みがありました。
シールドの解体とその後
最終的にシールドは解体され、スティーブはバッキーを探すことを選びます。この決断が後の「シビル・ウォー」へつながる伏線になっており、本作がMCUのフェーズ2において単なる単体映画ではなくシリーズ全体の転換点となっていることがよくわかります。
