Nの鑑賞ログ
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生

あらすじ

脱獄したグリンデルバルドが非魔法族支配を目指して仲間を集める中、ニュートはダンブルドアに依頼されパリへ向かい、クリーデンスの行方を追う。

ネタバレ無し

舞台がヨーロッパへ広がる第2作

前作ニューヨークの騒動から続くこの作品は、パリを主な舞台として物語が展開します。グリンデルバルドが本格的に暗躍を始め、魔法界全体を巻き込む大きな戦争の予感が漂い始める1作です。世界観の広がりと登場人物の数が一気に増えるため、前作よりやや情報量が多い印象ですが、デイヴィッド・イェーツ監督の落ち着いた演出で丁寧に積み上げられています。

ダンブルドアとグリンデルバルドの因縁

若き日のダンブルドアとしてジュード・ロウが登場し、なぜ彼がグリンデルバルドと直接対峙できないのかという謎が少しずつ明らかになっていきます。二人の過去の関係を示す場面は、後のシリーズ全体の理解にもつながる重要な部分で、ハリー・ポッターを知っているほど感慨深く見られる箇所です。ジュード・ロウのダンブルドアは、知的でどこか掴みどころのない魅力があり、キャスティングとして納得感がありました。

多くのキャラクターが動く群像劇

ニュート、ティナ、ジェイコブ、クイニー、クリーデンス、レタ・ストレンジ(ゾーイ・クラヴィッツ)など、複数の視点が入り交じって物語が進みます。前作から引き続き登場するキャラクターたちがそれぞれ別の動きをするため、「誰が今どこにいてどういう立場なのか」を整理しながら観る必要があります。

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レタ・ストレンジの秘密とその結末

本作で大きく掘り下げられるのがレタ・ストレンジの過去です。かつて船上で赤ん坊を取り違えてしまった結果、本物のコーヴァス・ストレンジが亡くなっており、クリーデンスが信じていた「自分はコーヴァスだ」という希望は打ち砕かれます。出自を探し続けていたクリーデンスにとって残酷な真実で、この場面の重さは印象に残りました。レタはその後、グリンデルバルドの炎から仲間を逃がすために命を落とします。

クイニーの寝返りが最も衝撃的だった

ジェイコブとの恋愛を魔法界の法律に阻まれ続けてきたクイニーが、グリンデルバルドの「非魔法族との共存」という言葉に惹かれて側につく展開は、単純な善悪では割り切れない苦さがありました。前作で最も親しみやすいキャラクターのひとりだっただけに、この選択は見ていてつらいものがあります。

クリーデンスへの「啓示」とその真偽

ラストでグリンデルバルドがクリーデンスに「お前はアウレリウス・ダンブルドア、アルバスの弟だ」と告げる場面は、そのまま信じてよいのか判断しかねる終わり方でした。クリーデンスが不死鳥を呼び出し、ダンブルドアへの復讐を誓う場面でエンドロールを迎えるため、次作への引きとしては強力ですが、グリンデルバルドの言葉がどこまで真実なのかは保留されたままになっています。

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