ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀
あらすじ
宇宙から地球へ偶然やってきたアヒルのハワードが、ロック歌手のビバリーに助けられながら帰還の方法を探す中、同じ実験で召喚された暗黒魔王との対決に巻き込まれる1986年のSFコメディ。
ネタバレ無し
どんな作品?
1986年公開のマーベルコミックス原作の実写映画で、ジョージ・ルーカス製作総指揮作品。アヒルのハワードが次元を越えて地球にやってくる話です。公開当時は批評的・商業的に惨敗しましたが、現在はカルト映画として語り継がれています。MCUの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」にカメオ出演したことで話題になりました。
アニマトロニクスで作られたハワード
CGではなく8人のリトルパーソン俳優が交代でスーツを着用し、機械仕掛けの顔の表情と組み合わせて作られています。今見ると「無理やり感」はありますが、アナログな物理的質感から来る独特の存在感があります。
ネタバレ有りはこちら
ネタバレ有り
コメディとSFアクションのトーンのズレ
前半のコメディパートから後半の暗黒魔王との対決へ移行する際の落差が大きく、一本の映画としての統一感に欠ける印象がありました。ジェフリー・ジョーンズが演じる「乗っ取られた博士」の不気味さは際立って良かっただけに、前半とのギャップが余計に目立ちます。
ハワードとビバリーの関係
アヒルと人間女性の間にロマンティックな感情が示唆される描写が公開当時から批判を受けた部分です。コミック版の不条理なユーモアを映像化しようとした意図は分かりますが、映像としての違和感は否めません。
カルト映画としての価値
これだけの条件(巨大予算・最高峰の技術・有名製作者・原作の認知度)が揃いながら惨敗した「壮大な失敗」という稀有な映画です。この失敗があったからこそ、マーベルが映画化において学んだ教訓があるという意味で映画史的には重要な位置を占めています。
