ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
あらすじ
ガーディアンズはピーター・クイルの父親エゴと出会い、彼の惑星へ招かれる。宇宙規模の野望を持つ神的存在エゴの真の計画が明らかになる中、チームはそれぞれの家族と向き合う物語に巻き込まれていく。
ネタバレ無し
家族というテーマを軸にした続編
前作でチームになったガーディアンズが、今度は「家族」というテーマを正面から描いた続編です。ピーターの父親探しというMCU随一のSF的設定を軸にしながら、ヨンドゥとピーターの関係、ガモーラとネビュラの姉妹の確執など、複数のキャラクターの家族模様が並行して描かれます。アクション映画として楽しめる一方で、感情的な場面が多くシリーズ中もっとも泣ける作品という印象でした。
新キャラクターのエゴとマンティス
新たに登場するエゴ役にカート・ラッセル、マンティス役にポム・クレメンティエフが加わります。エゴは惑星そのものが意識を持った神的存在という設定で、クリス・プラットとの掛け合いは父と子の再会らしい温かみと緊張感が混在していました。マンティスは感情を読み取る能力を持つキャラクターで、ドラックスとのやり取りがコメディ担当として機能しており、シリーズのユーモアの新しい軸になっていました。
ベビー・グルートと70年代の楽曲
前作で散った種から小さく再生したベビー・グルートがほぼ全編にわたって登場し、映像の可愛らしさを底上げしています。オープニングのバトルシーンで大人たちが戦う後ろでベビー・グルートが無邪気に踊るという演出は印象的でした。前作に引き続き70年代のポップソングが随所に使われており、特にエンディングに向かうシーンでの楽曲の使い方は感情的な場面と合っていました。
ネタバレ有りはこちら
ネタバレ有り
エゴの正体と惑星支配計画
エゴはセレスティアルと呼ばれる宇宙規模の力を持つ存在で、惑星そのものが彼の肉体という設定でした。彼の計画は銀河中の惑星に植え付けた種を活性化させ、すべての世界を自分の延長として支配することで、そのためにピーターの力が必要でした。さらに、かつて各惑星に産ませた子供たちで力を持つ者がいなければ殺してきたこと、ピーターの母親に脳腫瘍を意図的に引き起こしたことが明かされ、それまでの温かい父と子の雰囲気が一転します。
ピーターのセレスティアルの力と喪失
エゴとの対峙でピーターがセレスティアルとしての力に目覚め、エゴと互角に戦う場面はシリーズ屈指のスケールでした。ただしエゴを倒した後、その力も失われてしまいます。神的な力を得て宇宙の真理に触れながらも、それを捨てて仲間の側にいることを選ぶという流れは、ピーターがどういう人間かをよく表していました。
ヨンドゥの自己犠牲
クライマックスでエゴの惑星が崩壊する際に宇宙服が一着しかなく、ヨンドゥがそれをピーターに譲って宇宙空間で死を迎えます。ヨンドゥはピーターをエゴに引き渡さずに自分の手で育てたラヴェジャーで、不器用な愛情を持った人物として描かれていました。彼の葬儀にラヴェジャーの船団が集まる場面は、本作の感情的な頂点として静かで印象的でした。
ネビュラとガモーラの和解
サノスに育てられた姉妹であるネビュラとガモーラは、長年の確執を抱えながらも共闘し、エゴが積み上げてきた子供たちの骸を目にしたことで互いの傷を理解し合います。憎しみの連鎖から踏み出すふたりの場面は短いながらも重みがあり、ネビュラが独自の道を歩み出すきっかけとして機能していました。
