デッドプール2
あらすじ
突然の悲劇で意気消沈したデッドプールは、ミュータントの少年ラッセルを守るためにX-フォースを結成する。少年を抹殺しに未来からやってきたサイボーグ兵士ケーブルとの戦いに巻き込まれていく。
ネタバレ無し
前作の勢いをそのままに、規模を拡大した続編
デッドプールの独特のテンポとメタなギャグはそのままに、今回はチームアクションとタイムトラベルの要素が加わっています。X-フォースという傭兵チームの結成と、ほぼ全滅するという流れは本作最大の笑いどころで、シリーズのノリを気に入っていた人なら安心して楽しめる内容でした。前作よりアクションのスケールが大きくなっている分、派手さも増しています。
デヴィッド・リーチ監督と新キャスト
監督は『アトミック・ブロンド』のデヴィッド・リーチ。ライアン・レイノルズに加え、ジョシュ・ブローリンがタイムトラベラーの兵士ケーブル役で登場し、ザジー・ビーツがラッキーパワーを持つドミノを演じています。ブローリンは同年の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でサノス役を演じており、劇中でデッドプールがそれをネタにするメタ発言も健在でした。
ドミノとラッセルが物語のカギ
今回の中心にいるのは、「運がいい」という一見地味な能力を持つドミノと、ミュータントの孤児院で虐待を受けていた少年ラッセルです。ドミノの「運」能力をアクションで映像化するアイデアが新鮮で、見ていて気持ちのいいシーンになっていました。ラッセルについてはコメディだけでなく感情的な重みもあり、物語を引き締める役割を担っていました。
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ネタバレ有り
ヴァネッサの死と再生
冒頭でヴァネッサが突然命を落とし、前作で積み上げたロマンスが一気に崩れます。悲しみに暮れたデッドプールが自暴自棄になるところから話が始まるのは意外な展開でしたが、これがラッセルとの出会いや物語の動機につながっていきます。終盤ではケーブルのタイムデバイスを使ってヴァネッサが救われる形で着地し、後味は明るいものでした。
X-フォース全滅の衝撃
デッドプールが意気揚々と集めたX-フォースのメンバーたちが、実戦投入直後に次々と笑えない形で死んでいく展開は本作最大の笑いどころです。豪華な名前を並べておいて全員まとめて消えるというギャグは、ヒーロー映画の「仲間が集まって最終決戦」というお約束を思いっきり裏切っていました。辛うじて生き残るのはドミノだけで、その理由が「運がいいから」というのも笑えます。
ケーブルとデッドプールの共闘
ラッセルが孤児院の院長を殺そうとするクライマックスで、ケーブルとデッドプールは一時的に手を組みます。敵として登場したケーブルが最終的に協力者になる流れは読みやすいながらも、ブローリンの無愛想なキャラクターとデッドプールの噛み合わなさが楽しかったです。ラッセルが踏みとどまる場面はシリーズの中では珍しくまっすぐな感動シーンで、コメディの中に差し込まれることで余計に印象に残りました。
