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ゴッサム

あらすじ

バットマンが活躍するより以前のゴッサムシティを舞台に、若き刑事ジェームズ・ゴードンがブルース・ウェインの両親殺害事件を捜査しながら、街を支配しようとする悪と戦い続けます。

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バットマン誕生前夜の物語

「ゴッサム」は、バットマンが活躍するより以前のゴッサムシティを舞台にしたクライム・ドラマです。ブルース・ウェインの両親が何者かに殺された事件を担当した若き刑事ジェームズ・ゴードンの視点から、腐敗と混沌に満ちたゴッサムという街が描かれます。ペンギンやリドラーといった悪役たちの「誕生前夜」を丁寧に追うというコンセプトが特徴的で、怪人たちが徐々に変貌していく過程が見どころです。Foxにて2014年から2019年まで放送された全5シーズン・100話の完結作です。

キャストの魅力

ジム・ゴードン役のベン・マッケンジーが誠実で頑固な若手刑事を好演しており、彼を取り巻くキャラクターたちとの掛け合いが楽しい作品です。特にロビン・ロード・テイラーが演じるオズワルド・コブルポット(ペンギン)は、シリーズ全体を通して圧倒的な存在感を放っています。ブルース・ウェイン役のデイヴィッド・マゾウズも、幼いながらバットマンへの布石を感じさせる演技を見せました。クリエイターはブルーノ・ヘラーです。

群像劇としての面白さ

シーズンごとにメインの悪役や事件が変わり、飽きにくい作りになっています。ゴッサムという街そのものが腐敗した存在として機能しており、そこで生きる人間たちがどのように変化していくかを追う群像劇としての側面が強いです。単純な善悪二項対立ではなく、正義の側も汚れたことをせざるを得ない状況が繰り返されるのがこの作品のトーンです。

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ゴードンとコブルポットの共犯関係

シリーズを通じて最も面白いのが、正義の側のゴードンと犯罪者のコブルポットが互いを利用しながら関係を続けていく構図です。シーズン1でゴードンがコブルポットを見逃したことが長い縁の始まりで、その後も助け合ったり対立したりを繰り返します。善悪の境界が曖昧なゴッサムという街をよく象徴した関係性でした。

エドワード・ニグマの変容

コリー・マイケル・スミスが演じるエドワード・ニグマ(後のリドラー)は、ゴッサム市警の科学捜査官として登場し、徐々に狂気に傾いていきます。頭の切れる好青年が抑圧された感情の爆発をきっかけにヴィランへと変貌していく過程には説得力があり、コリー・マイケル・スミスの怪演が際立ちました。

ジェレマイア・ヴァレスカとジョーカー的存在

シーズン4以降に登場するジェレマイア・ヴァレスカ(キャメロン・モナハン)は、本作におけるジョーカー的な役割を担うキャラクターです。表面上は冷静に見えながら根底に不気味な狂気を宿した彼の存在が、後半シーズンの緊張感を高める原動力になっていました。

シーズン5と最終回

最終シーズンはゴッサム全体が無法地帯と化すという大胆な設定で、12話というコンパクトさながら密度の高い展開が続きます。最終話では10年後を舞台にブルース・ウェインが「バット」をモチーフにした仮面の自警団として活動する姿が描かれ、バットマン誕生の瞬間を予感させながらシリーズを綺麗に締めくくっていました。

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