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スパイダーマン2

あらすじ

スパイダーマンとしての責任と自分自身の人生の間で限界を迎えたピーター・パーカーが、核融合の実験事故でドクター・オクトパスと化したオットー・オクタビアスと対峙する物語。

ネタバレ無し

ヒーローであることの重さを正面から描く

前作でスパイダーマンとしての使命を選んだピーターが、2年後には学業・仕事・人間関係すべてがギリギリの状態にあるところから本作は始まります。助けても感謝されず、正体は隠し続けなければならず、好きな人とも近づけない。ヒーローでいることのコストを隠さずに描いており、「スーパーヒーロー映画」でありながら主人公が最も苦しんでいる映画の一つだったと思います。

サム・ライミとアルフレッド・モリーナ

監督は引き続きサム・ライミ。今作で最も印象に残ったのはドクター・オクトパス役のアルフレッド・モリーナです。核融合の夢を持つ誠実な科学者が事故によって凶悪化していく過程が丁寧に描かれており、ヴィランとしての迫力だけでなく、人間としての哀しさが伝わってくるキャラクターでした。主演のトビー・マグワイア、キルスティン・ダンスト(MJ)、ジェームズ・フランコ(ハリー)も引き続き出演しています。

4本の機械腕が生み出すアクション

ドクター・オクトパスの4本の人工アームが生み出すアクションは、前作のグリーン・ゴブリンとは異なる迫力があります。電車の上での格闘場面など、スケール感のある見せ場が続きます。前作から続くキャラクターたちの関係性の変化も、アクション以外の見どころとして機能していました。

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スパイダーマンをやめる選択

ピーターはある時点でスパイダーマンであることをやめる決断をします。コスチュームをゴミ箱に捨てるこの場面は、シリーズを通じて最も印象的な瞬間のひとつでした。普通の生活を取り戻そうとするものの、目の前で起きる危険を見ても知らないふりをできないピーターの葛藤が続きます。自分の幸せのために力を手放すことは本当に正しいのか、という問いが物語の核にありました。

オットー・オクタビアスという存在の悲しさ

オットー・オクタビアスは温厚で理想に燃える科学者でした。核融合実験の事故で妻を失い、アームを制御していたチップも破壊されたことで、人工知能に精神を侵食されていきます。「ドクター・オクトパス」になる過程がきちんと描かれているため、彼を純粋な悪人として見ることができず、見ていてどこか切ない気持ちが残るヴィランでした。

MJへの告白と選んだ答え

ピーターがMJへの気持ちを打ち明け、自分がスパイダーマンであることも明かす終盤は、前作から引き続いていたもどかしさへの答えが出る場面でした。MJが「危険でも側にいる」と答えを出す場面は、それまでのピーターの孤立がようやく解消されるように感じられました。

オクタビアスの最後と次の火種

理性を取り戻したオットーは、暴走する核融合炉を止めるために自らハドソン川の底へと沈んでいきます。自分の罪を自覚した上での自己犠牲という幕引きは、このシリーズのヴィランの中でも特に記憶に残る終わり方でした。一方でハリーがオズボーン家の秘密を発見したラストは、続く第3作への伏線として締まっています。

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