ウィキッド ふたりの魔女
あらすじ
オズの国にある魔法学校シズ大学で出会った二人の少女、緑の肌を持つエルファバと人気者のグリンダ。正反対の二人は衝突しながらも友情を育んでいくが、やがてその運命は大きく分かれていく。
ネタバレ無し
どんな作品?
2003年から世界中で上演されてきたブロードウェイミュージカル「ウィキッド」の第一幕を映画化した2024年作品。監督は「クレイジー・リッチ!」のジョン・M・チュウ。「オズの魔法使い」の前日譚で、「悪い魔女」エルファバと「善い魔女」グリンダの出会いと友情を描きます。
本作だけでは完結せず、続編「ウィキッド:フォー・グッド」(2025年)に続きます。
映像の豪華さ
オズの国の色彩設計が圧倒的で、緑・金・ピンクが溢れる視覚的なお祭りです。エルファバ役のシンシア・エリヴォとグリンダ役のアリアナ・グランデ、どちらも歌唱力が本物で安心して聴けます。「Popular」でグリンダがエルファバにファッション指南をする場面が特に楽しいです。
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ネタバレ有り
緑の肌が示すもの
エルファバの緑の肌は「普通と違うこと」で差別される存在の象徴として描かれています。クィアな観客に長年愛されてきたミュージカルなので、そこの感情的な核が丁寧に扱われています。
「Defying Gravity」が第一幕のクライマックス
体制への服従を拒否してエルファバが空に飛び立つ「Defying Gravity」が第一幕のクライマックスです。グリンダは地上に残り、エルファバは空へ——という別れの瞬間で、シンシア・エリヴォが歌う決意と痛みが共存した歌声が圧巻です。ここで本作は終わるので、続編への期待が高まった状態で終わります。
マダム・モリブルとオズの魔法使い
エルファバの才能を「育てる」振りをしながら利用しようとする学長モリブル(ミシェル・ヨー)と、見えない形で全体を操るオズの魔法使い(ジェフ・ゴールドブラム)という権力構造が徐々に見えてきます。「善意の顔をした制度」がテーマとして効いています。
