ネバーエンディング・ストーリー
あらすじ
いじめられっ子のバスチアンは、古書店で不思議な本「ネバーエンディング・ストーリー」を見つける。学校の屋根裏で本を読み始めると、そこには「虚無」に飲み込まれつつあるファンタジーの世界「ファンタージェン」と、それを救う旅に出る少年アトレーユの物語が綴られていた。
ネタバレ無し
どんな作品?
1984年のドイツ・アメリカ合作ファンタジー映画。ミヒャエル・エンデの小説を原作にした作品で、本を読む少年バスチアンが、その本の世界に引き込まれていく物語です。
原作者のエンデが映画化に強く反対したことで知られていますが、映画としては独自の傑作として定着しています。80年代ファンタジーの代名詞的な一本で、主題歌「ネバーエンディング・ストーリー」のシンセポップも有名です。
「虚無」という設定
悪役が怪物ではなく「虚無」という存在なのが本作の独特な点です。人々が夢や想像力を失うにつれて広がっていく空虚な空間で、形がないのに世界を飲み込んでいく。子供の頃に見ると単純に怖く、大人になってから見ると「なぜ虚無が広がるのか」という部分が刺さります。
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ファルコンとアルタックスの対比
幸運の竜ファルコンがアトレーユを背に飛ぶシーンが本作の一番の絵で、アニマトロニクスで作られた質感がCGとは違う生々しさを持っています。一方で馬のアルタックスが「悲しみの沼」に沈んでいく場面は子供に見せてはいけないレベルの衝撃で、これで泣いたという人が多いはずです。
バスチアンが名前を叫ぶ場面
読んでいた本の世界から、幼心の君にバスチアン自身が呼びかけられて、嵐の夜に窓を開けて名前を叫ぶ場面がクライマックスです。「本を読む自分が物語の一部になる」という感覚が最大化する場面で、子供のときに見るとここで「物語に入り込む」体験をしてしまいます。本好きになるきっかけになった映画という人が多いのも納得です。
