エルム街の悪夢
あらすじ
ある町の若者が次々と恐ろしい何者かに追いかけられたり襲われたりする夢をみる。しかもその夢を見た後は現実でも何か不可解なことが起こっている。夢の中の恐怖が現実に影響を及ぼすホラー映画の傑作。
ネタバレ無し
どんな作品?
1984年公開のウェス・クレイヴン監督作。赤と緑のニットセーター・焼けただれた顔・刃の爪というビジュアルのフレディ・クルーガーが誕生した作品です。「夢の中でしか現れない殺人鬼」という設定で、人間は必ず眠らなければならないため逃げ場がないという構造が特異です。
夢と現実の境界が曖昧になる演出
どこからが夢でどこからが現実かが分からなくなる演出が特徴で、観客が登場人物の恐怖と同期する設計になっています。低予算ながら特殊効果と演出の工夫で独自の恐怖を生み出しています。
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ネタバレ有り
親世代の罪が子に降りかかる
フレディはかつてエルム街の子どもたちを殺した犯人で、証拠不十分で釈放されそうになった際に親たちが私刑で焼き殺した過去があります。つまり今の若者たちが受けている恐怖は親世代の行為への報いとして降りかかっているという構図です。「子が親の罪を背負わされる」という設定が暗く響きます。
「目覚めたと思ったらまだ夢」のエンディング
ラストで仲間が助かったかに見えた直後、唐突に悪夢の様相を呈して終わります。「本当に覚醒したのか、これも夢の層のひとつなのか」を答えないまま閉じる結末で、日常の感覚まで侵食する余韻が残ります。
