ホークアイ
あらすじ
アベンジャーズを引退したクリント・バートンが、クリスマスのニューヨークで新人ヒーローのケイト・ビショップと手を組み、かつてのローニン時代の因縁と向き合う全6話のMCUドラマ。
ネタバレ無し
クリスマスを舞台にしたバディもの
本作はマーベルドラマの中でも特にジャンルのトーンが明快な一作です。クリスマス期間のニューヨークを舞台に、引退を望む中年ヒーローと張り切りすぎな新人弓使いが組むという設定が、軽快なバディコメディとして機能しています。笑いあり、アクションあり、ちょっとした感動ありという作りで、MCUドラマの中でも気軽に見られる入口として優れた一作でした。
クリント・バートンというキャラクターの掘り下げ
ジェレミー・レナー演じるクリント・バートンは、本編映画では常に脇役に留まっていたキャラクターです。本作で初めて彼の日常、家族への思い、ローニンとして過ごした贖罪の時間が丁寧に描かれます。スーパーパワーを持たず、耳が不自由という設定も持ちながら第一線で戦い続けてきた人物の疲弊と葛藤が、全話を通じて静かに伝わってくる作りでした。
ケイト・ビショップとキャスト
新人ヒーロー役のケイト・ビショップをヘイリー・スタインフェルドが演じており、度胸だけあって経験が伴わないキャラクターをテンポよく体現しています。イェレナ・ベロワ役のフローレンス・ピューも登場し、「ブラック・ウィドウ」からの流れで本作にどう絡んでくるかが見どころの一つです。個性の強い俳優が揃ったキャストが本作の見ごたえを底上げしていました。
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ローニンとしての過去
クリントがエンドゲームの前後、ブリップで家族を失った時期に「ローニン」として各地の犯罪組織を抹殺して回っていたという過去が、本作の核心にある問題です。ケイトがそのスーツを着てしまったことで、かつての標的だったトラックスーツ・マフィアやマヤ・ロペスがクリントに再び迫ってくる展開になります。英雄として知られている人物の影の時間が、現在の脅威として戻ってくるという構図が全体に重みを加えていました。
マヤ・ロペスとキングピン
マヤ・ロペス(アラカ・コックス)はトラックスーツ・マフィアのリーダーで、ローニンに父を殺されたという動機でクリントを追っています。彼女の背後に君臨するのがキングピン、ウィルソン・フィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)です。巨大な影として機能するキングピンの存在感は、6話という短いシリーズの中でも十分な圧力を持っていました。
最終話と家族への帰還
最終話のロックフェラーセンターでの決戦を経て、クリントはケイトとピザドッグを連れて家族の元へクリスマスに帰り着きます。ローニンのスーツを暖炉で燃やすシーンは、その時代への決別として機能していました。ローラ・バートン(リンダ・カーデリーニ)がSHIELDのエージェント19であったという伏線も回収され、クリント家族の素性に奥行きが加わる締め方でした。
