トランスフォーマー/ロストエイジ
あらすじ
廃品置き場でオプティマス・プライムを発見した発明家ケイド・イェーガーが娘とともに政府の追跡と新たな脅威に巻き込まれる、シリーズ第4作にして新章の幕開け。
ネタバレ無し
主人公交代という刷新
前三部作の主人公サム・ウィトウィッキーから代わり、本作の主人公はテキサス州の発明家ケイド・イェーガー(マーク・ウォールバーグ)です。廃品置き場で安く手に入れたトラックがオプティマス・プライムだったという出会いから物語が始まり、シリーズの世界観を受け継ぎながら新しい視点で語り直す作りになっています。主人公が変わることでシリーズにリセット感が生まれており、前三部作を未見でも入りやすい入口になっていました。
マーク・ウォールバーグとキャスト
監督は引き続きマイケル・ベイ。マーク・ウォールバーグは『ザ・ファイター』(2010年)などで知られる俳優で、一人娘テッサ(ニコラ・ペルツ)を守ろうとする父親像を軸に物語を引っ張ります。スタンリー・トゥッチが演じる企業家ジョシュア・ジョイスも存在感があり、前三部作とは異なる人間ドラマの色合いが加わっていました。
165分の大スペクタクル
本作は165分という長尺で、アクションの密度は過去作をさらに上回ります。後半は舞台が大きく変わり、マイケル・ベイらしい爆発と重機械の迫力がさらに増した印象でした。純粋な映像体験としては見ごたえがあり、大画面向けに設計されたような構成になっています。
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KSIとガルバトロン
本作の人間サイドの脅威は、ケルシー・グラマー演じるCIA工作員ハロルド・アティンジャーと、ジョシュア・ジョイス率いるKSI社です。KSIはトランスフォーマーの残骸から採取した素材を使って自社製のトランスフォーマーを開発しており、その人工トランスフォーマーの一体がメガトロンの意識を宿したガルバトロンでした。人間がトランスフォーマーを制御しようとする試みが裏目に出るという展開で、シリーズに新しい脅威の形を持ち込んでいました。
ロックダウンの目的
本作のもう一人の主要な敵役は賞金稼ぎのトランスフォーマー、ロックダウンです。オートボットでもディセプティコンでもない独立した存在として描かれており、「創造主」と呼ばれる謎の存在にオプティマスを引き渡すことを目的として動いています。善悪の枠に収まらない造形で、シリーズの神話的な背景をさらに広げるキャラクターになっていました。
ダイノボットの登場
終盤に姿を現す恐竜型トランスフォーマー、ダイノボットたちの存在が本作のクライマックスを彩ります。リーダーのグリムロックをはじめとする古代のトランスフォーマーたちが解放され戦闘に加わる展開は、シリーズの中でも特に絵的な見せ場になっていました。子どもの頃に恐竜とロボットを組み合わせたおもちゃを手にしたときのような、素直な興奮がありました。
続編への布石
物語の締め方は続きを意識した作りで、「創造主」の存在は謎のまま残されています。165分の長尺を経た後の余韻としてはやや物足りない印象もありますが、新章の幕開けとして次回作への橋渡しに徹した構造になっていました。
