マスターズ/超空の覇者
あらすじ
惑星エターニアの勇者ヒーマンが、グレイスカルの城を制圧した闇の魔王スケルターに立ち向かう。宇宙鍵のコズミック・キーで地球に飛んだヒーマンたちは、現地の若者と共闘してエターニアへの帰還を目指す。
ネタバレ無し
マテル玩具を実写化した1987年のSFアクション
『マスターズ/超空の覇者』は、マテル社の人気玩具「マスターズ・オブ・ユニバース」とそのアニメ「ヒーマン」を原作とした1987年公開のSFアクション映画です。監督はゲイリー・ゴダード、ヒーマン役にドルフ・ラングレンという当時の筋肉派スター起用で話題になりました。低予算ながらも80年代特有のSFファンタジー的なビジュアルが詰まっており、当時の子どもたちの間で強烈な印象を残した作品です。
ドルフ・ラングレンのヒーマン
ヒーマン役を演じたドルフ・ラングレンは、本作が初主演映画でした。長身の鍛え上げられた体格はヒーマンのビジュアルにぴったりで、寡黙で真っ直ぐな勇者の雰囲気を体現していました。一方で悪役スケルターを演じたフランク・ランジェーラが作品の中でも特に評価が高く、芝居がかったキャラクターをシリアスに演じた存在感は際立っていました。後に人気を博したコートニー・コックスが地球の少女ジュリー役で出演している点でも知られています。
エターニアと地球を舞台にした冒険
物語のユニークな点は、エターニアと現代の地球が舞台として混在することです。宇宙の扉を開く「コズミック・キー」がヒーマンたちを地球に転送してしまい、見知らぬ惑星でスケルターの手下と戦いながら帰還の方法を探すというSF的な展開になっています。80年代SFアクションらしい荒削りな演出ですが、ファンタジーの世界観と現実世界の組み合わせという設定は子ども心に刺さるものがありました。
ネタバレ有りはこちら
ネタバレ有り
スケルターによるグレイスカルの城の制圧
映画の冒頭、スケルターはソーサレスを捕らえてグレイスカルの城を制圧しています。宇宙のパワーの源を手に入れようとするスケルターに対して、ヒーマンはマン・アット・アームズやティーラと共に抵抗しますが、小人の発明家グゥイルダーが作ったコズミック・キーの誤作動で地球に飛ばされてしまいます。グレイスカルが敵の手に渡った状態から始まるという展開は、ヒーマンが「取り戻す」物語として機能しています。
地球でのジュリーたちとの共闘
地球に落ちたコズミック・キーを拾ったのが、高校生のジュリーとケヴィンでした。当初は状況が理解できない二人ですが、スケルターの手下が地球にも追ってくる中で、ヒーマンたちと行動を共にするようになります。地球の一般人がファンタジーの戦士と共闘するという構図は、80年代の異世界転送ものによくあるパターンで、子ども向けにわかりやすい接点として機能していました。
スケルターとの最終決戦
ヒーマンたちはコズミック・キーを使ってエターニアに帰還し、グレイスカルの城でスケルターと最終決戦に臨みます。グレイスカルのパワーを受けて変貌したスケルターとの一騎打ちは本作のクライマックスで、フランク・ランジェーラの大仰な演技が作品のテンションを一気に上げていました。最終的にヒーマンがスケルターを退けてソーサレスを救出し、エターニアに平和が戻るという王道の結末です。コートニー・コックス演じるジュリーには、過去に戻るという個人的なドラマも絡んでおり、地球パートの後日談として終わります。






