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アラジン ジャファーの逆襲

あらすじ

前作でランプに封印されたジャファーが盗賊アビス・マルに解放され、アラジンへの復讐を企てる。イアーゴの選択が物語の鍵を握る、1994年制作のディズニー直販ビデオ続編。

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ビデオ発売された続編という立ち位置

『アラジン ジャファーの逆襲』は、1992年の劇場版『アラジン』の続編として1994年に制作されたディズニーの直販ビデオ作品です。劇場公開ではなくビデオ向けに作られたため、前作と比べて作画やスケール感は落ちますが、前作の登場人物たちがそのまま活躍する物語として、当時のディズニーファンには嬉しい一本でした。アラジンのTVアニメシリーズ用に制作されたエピソードをもとにした経緯もあり、どことなくテレビアニメ的な雰囲気が漂っています。ビデオ作品ならではの気軽さで、前作を楽しんだ人が続きを楽しむには十分な作品でした。

ロビン・ウィリアムズ不在のジーニー

前作でアラジンを大きく盛り上げたジーニーは、本作でも物語に絡んできます。ただし、前作でジーニーを演じたロビン・ウィリアムズは降板しており、ダン・キャステラネタ(『ザ・シンプソンズ』のホーマー・シンプソン役で知られる俳優)が代わりに声を担当しています。聴き慣れた印象とは少し異なりますが、ジーニーのコミカルなキャラクター性は保たれていました。監督はトビー・シェルトン、タド・ストーンズ、アラン・ザスロヴの3人が共同で務めています。ジャスミン役のリンダ・ラーキン、アラジン役のスコット・ウェインガーはじめメインキャストの多くは前作から続投しています。

イアーゴという存在の面白さ

本作で特に印象的なのは、前作では典型的な悪役の手下だったイアーゴというキャラクターです。前作の悪役ジャファーの相棒として登場した彼が、本作では物語の中心軸を担う存在になっています。自分の利益を最優先に動くイアーゴが、アラジンたちと関わる中でどう変わっていくかがこの作品の見どころのひとつです。ギルバート・ゴットフリードが続投してイアーゴの声を担当しており、独特の声がキャラクターの個性を引き出していました。前作を見てからこの作品に臨むと、イアーゴへの見方がより面白くなります。

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ジャファーの復活と野望

前作のラストでランプに封印されたジャファーは、砂漠で盗賊のアビス・マルによってランプを発見・解放されます。魔神の力を持ちながらもランプに縛られるジャファーは、アビス・マルを利用してアラジンへの復讐を企てます。「アラジンへの復讐」と「アグラバーの支配」という二つの目的で動き続けるジャファーですが、ランプの魔神という存在の制約が行動に一定の限界を与えており、そこが物語の構造上の重要なポイントになっていました。アビス・マルとの関係もコミカルに描かれており、本作の軽いトーンを作り出していました。

イアーゴの裏切りと葛藤

本作の物語を複雑にしているのがイアーゴの立ち位置です。ジャファーに嫌気が差したイアーゴはアラジンたちに近づきますが、ジャファーの指示でアラジンを陥れる行動を取ってしまい、アラジンたちの信頼を失います。自分の保身と良心の間で揺れるイアーゴの葛藤は、前作のシンプルな悪役の手下という描写とは異なる深みを持たせており、物語にもうひとつの軸を生み出していました。どこか憎めないキャラクターとしてのイアーゴが、この葛藤を経てどちらの側に立つのかが見ていて気になるポイントでした。

最終決戦とジャファーの末路

ジャファーとの最終対決は、アラジンたちにとって苦しい場面が続きます。ランプの魔神としての絶大な力を持つジャファーに対して、アラジンたちはなかなか勝機を見つけられません。そこで決定的な行動を取ったのがイアーゴでした。自らの意思でジャファーのランプを溶岩の中に落としたことで、ジャファーはランプごと消滅します。物語のクライマックスをイアーゴの選択が締めくくる形になっており、キャラクターとしての成長が伝わってくる場面でした。悪役の退場シーンとしてはあっさりしていますが、その分イアーゴの決断に焦点が当たっていました。

仲間に加わったイアーゴとその後

ジャファーを倒した後、イアーゴはアラジンたちに仲間として迎え入れられます。前作では悪役の手下として登場したキャラクターが続編で仲間になるという展開は、明るい着地点としてすっきりと終わっていました。この後のTVアニメシリーズでもイアーゴが準レギュラーとして活躍することを考えると、本作はイアーゴというキャラクターの転換点を描いた作品と言えます。前作の『アラジン』から続けて見ると、彼の変化がより際立って感じられますし、本作の意義もわかりやすくなります。ビデオ続編という制約の中で、キャラクター一人を掘り下げることに成功した作品でした。

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