スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・アンダーワールド
あらすじ
『クローン・ウォーズ』の人気キャラクター、アサージ・ヴェントレスとキャド・ベインを主役に据えた全6話の短編アニメーション。2025年スターウォーズの日にDisney+で配信。
ネタバレ無し
テイルズシリーズの第3弾
本作は『スター・ウォーズ:テイルズ・オブ・ジェダイ』『テイルズ・オブ・ジ・エンパイア』に続くテイルズアンソロジーシリーズの第3弾です。1エピソード約15分・全6話で、前2作と同様に短篇アニメーションとしてまとめられています。デイブ・フィローニが総指揮を務め、2025年5月4日(スターウォーズの日)にDisney+で配信されました。前2作と同じく、映画やドラマ本編では主役になりにくいキャラクターにスポットを当てる形式で、今回は銀河の裏社会「アンダーワールド」が舞台です。
二人の主役
本作の主役は、元ダークサイドの暗殺者でその後賞金稼ぎとなったアサージ・ヴェントレスと、銀河最悪の賞金稼ぎと呼ばれるキャド・ベインです。どちらも『クローン・ウォーズ』で人気を博したキャラクターで、声優もニカ・フッターマン(ヴェントレス)、コーリー・バートン(ベイン)が続投しています。前3話がヴェントレス編、後3話がベイン編という構成になっており、二つの物語は交差しません。
クローン・ウォーズの知識があるとより楽しめる
ヴェントレスはクローン・ウォーズ終盤の出来事を踏まえた状況から始まり、ベインはクローン・ウォーズよりさらに前の過去が描かれています。作品単体でも楽しめる内容ですが、クローン・ウォーズを見てからこの作品に臨むと、キャラクターへの思い入れが格段に増します。特にヴェントレスに関しては、彼女の経緯を知っている人ほど第1話の冒頭から感情移入できる作りになっています。
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ヴェントレス編:マザー・タルジンの蘇生と新たな出発
ヴェントレス編はマザー・タルジンによって蘇生されたヴェントレスが、その後の人生をどう生きるかという物語です。かつての暗殺者という過去を抱えながらも、平和を求めるようになった彼女のもとに、オーダー66を生き延びた若きジェダイ、ライコ・ストラタが現れます。最初は互いに警戒しあう二人ですが、共に逃げながら行動するうちに信頼関係が生まれていきます。かつて感情を武器に利用されてきたヴェントレスが、他者と対等な関係を築いていく様子は、クローン・ウォーズでの彼女を知っている人には感慨深い展開でした。
ヴェントレス編:ハイドン・パスとの関わり
ヴェントレスとライコが頼るのが、帝国から逃げるフォース感応者を助ける地下ネットワーク「ハイドン・パス」です。かつての賞金稼ぎとしての人脈を使いながらも、護衛する立場に回るヴェントレスの姿は、彼女のキャラクターとしての変化を端的に表していました。完全に善人になったわけではなく、あくまで自分の流儀で動く姿勢は保たれており、そのバランスがヴェントレスらしさを失わずにいた理由だと感じました。
ベイン編:コルビーからキャド・ベインへ
ベイン編は彼の本名がコルビーだった幼少期から始まります。貧しい地区で育ったコルビーとニロは、裏社会の人間ラズロに取り込まれる形で犯罪の世界に足を踏み入れます。成長するにつれてキャド・ベインという名を名乗るようになったコルビーが、どのようにして今の姿に至ったかを追う構成で、前日譚として機能しています。強さと孤独への執着がどこから来ているのか、クローン・ウォーズの彼を知っている人には興味深い補完になっていました。
ベイン編:ニロとの再会と決別
ベインの物語のクライマックスは、今は保安官助手となったニロとの再会です。かつての友が対立する立場に立っているという構図は、二人の人生がいかに異なる方向へ進んだかを浮き彫りにします。ニロがベインを止めようとしても、ベインの復讐心は収まらず、最終的に二人は決裂します。賞金稼ぎとして知られるキャド・ベインの冷酷さの裏に、壊れた友情という傷があることを示した結末は、短篇ながらも印象に残る終わり方でした。






